活線プロジェクト

添水

電子部品をいけばなに見立て、実装しています。

2019年 SICF20 EXHIBITION 菅野薫賞 受賞作品
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日辻

「活線」とは、電気が通っている電線の事を指します。電子部品を使って立体を作る上で、ただオブジェとしてではなく電気の通った回路として機能した立体作品であること、活きるという漢字の意味とモチーフになっている花を「いける」行為を重ねてこの名前をつけました。

拈華

コンピュータや電子部品のようなエレクトロニクスを用いた作品について議論がされる時「技術的新規性」が議論に中心になることが多くあります。もちろん、仮想現実や人工知能といった今まで無かったテクノロジーに思いを巡らせ、それがもたらす未来について考えることはとても刺激的で、大切であり必要な技術です。

しかし、目まぐるしい変化の中で埋もれていったかもしれない「枯れた技術」における美学が、まだまだたくさん隠れているのではないかと私は考えています。テクノロジーの世界を彩る華やかな先端技術から、時折ちょっとだけ距離をとって、私たちの日常を支えてくれているモノたちへの敬意を習慣として取り入れるために、このような作品づくりを継続しています。道傍に咲く草花を尊ぶように。

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